蘇り、1930年代のバリ

２０世紀中頃に活躍したタバナン出身の天才舞踊家マリオが、

モノクロームのDVDの中で踊っている！

マリオの踊りを観たかった！今まで何度もそう思っていたことでしょうか！

流し目で妖艶に踊る彼は女踊りを得意とし、

クビャールというスタイルの曲に合わせて即興で座りながら踊る。

私が今まで読んできたバリ関係の本には必ず彼の写真が載っている

伝説の天才舞踊家です。

メキシコ人の画家コバル・ビアスによって撮られた貴重なDVD「BALI 1930」は

平田恵子さんの著書「キレイになるバリ絵本」で知り、

ウブドのカフェ・ランデブー２で「GODS OF BALI」と共に2枚買いました。

1930年代のバリは著名な画家、音楽家、小説家、人類学者等が渡島して

バリ島の神秘を世界に紹介した時代で、

更にヨーロッパ、アメリカ、メキシコ等からの観光ブームの時代でもあったのです。

その時代のバリを今、自宅のテレビで観る事が出来る！

この事だけでも私は感激だったのに、

マリオの姿！

マリオの踊り！

が映し出されて私は私の目を疑ってしまいました！

へ～～～、マリオの画像が撮られていた！！！

音響はないのにガムランが聴こえているかの錯覚！

観ているバリの人達は老若男女車座になって、

ワ～ッ今と変わりない光景。

そんな中をピーナッツ顔の痩せた犬がゆっくり横切って、

ワ～ッ、これも今と変わりない。

ただ、ワ～ッ上半身裸の女性たちは胸を隠すでもなく、

これだけが今とは違う。

何度もDVDを観ていると

この時代に私はバリへ行ったかのようないい感覚になって、

コバル・ビアスさん！画像を残してくれて本当にありがとう！